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★望まない妊娠を防ぐことができる 猫は交尾排卵動物と言って、交尾の刺激で排卵する動物ですので、もしも発情期に誤って外に飛び出してしまった時に交尾してしまうと、かなりの確率で妊娠してしまいます。 ★発情期のうるさい鳴き声や落ち着きのない行動の防止(発情期のストレス軽減) はじめは手術をご希望されなかった飼い主様でもあまりの鳴き声のひどさに耐えかね、手術を決める飼い主様もいらっしゃいます。 ★病気の予防(子宮蓄膿症や卵巣嚢腫、乳腺腫瘍など) 乳腺腫瘍に関しては早い時期に手術をすることにより、周期的な性ホルモンの影響を受けなくなるため、乳腺腫瘍の発生リスクが下がると言われています。犬の場合、良性と悪性の比率が5:5ですが、猫の場合はほぼ悪性です。 どのような手術? ・全身麻酔をかけて開腹し、左右の卵巣と子宮を摘出します。 ・手術当日は、午前10時までにご来院していただき、夕方17時以降にお迎えに来ていただいております。基本的に日帰り手術です。 (ご帰宅後に安静にできない場合などは、ご相談の上お預かりする場合もございますが、お家のほうがストレスも軽減されますので、当院ではできるだけおうちで様子を見ていただいています。)
★性的欲求のストレスがなくなる 男の子は女の子のように発情期はありませんが、近くに発情している女の子がいると、刺激を受けて大きな声でないたりスプレー行動(マーキング)が見られるようになります。 ★病気のリスクを減らせる 性ホルモンがでなくなることで攻撃性が緩和され、少しおとなしくなる子もいますので、外ネコちゃんとのケンカによる感染症(猫免疫不全ウイルス感染症=猫エイズ)のリスクを減らせます。性格に関しては個体差が大きいので、あまり変化のみられない子も多いです。(当院で手術された方に手術後に性格の変化についてお伺いしても、特に変化は感じられない方がほとんどです。)ですから、攻撃的性格の緩和を目的に手術はされないほうがいいでしょう。その他、精巣の腫瘍や前立腺肥大の予防にもなります。 どのような手術? ・全身麻酔をかけて、陰嚢の皮膚を切開し左右の精巣(いわゆる「たまたま」ですね)を摘出します。切開部位の縫合はありません(抜糸は必要ありません)。 ・手術当日は、午前10時までにご来院していただき、夕方16時以降にお迎えに来ていただいております。基本的に日帰り手術です。 ・処方された抗生物質は飲みきって様子を見て下さい。 避妊去勢手術のデメリット ★麻酔のリスク・・手術は、全身麻酔で開腹手術を行うので、麻酔や手術のリスクがあります。手術の前には術前検査をしっかり行い、万全の態勢を整えます。 ★太りやすくなります。 避妊手術後はホルモンバランスの変化から、同じ量のご飯を食べていても太りやすくなってしまいます。避妊手術後は、必要なご飯の量(カロリー) が30%程少なくなると言われています。同じごはんで量を調節していただいても太ってきてしまう場合、市販のライトごはん(カロリーが少ない もの)にかえていただくか、避妊・去勢手術後専用のご飯に変えていただくなどで対応することができます。 手術をする時期について・・ ・どちらの手術も体調不良の時は避け健康な状態で行います。 ・何歳でもできますが、去勢・避妊ともに生後6〜7か月ごろが理想的です。 ・女の子で発情が来てしまった場合、犬のように発情期を避けて手術をしなくてもよいので、予約がお取りできればすぐに手術することは可能です。 ![]() 以上が、ネコちゃんの避妊去勢手術のおおまかなメリットデメリットになります。 ご不明な点がございましたら、お気軽にご相談にいらっしゃってください。(無理にお勧めすることはありませんのでご安心ください。)ご不明な点を明らかにして、ゆっくりご家族でご相談になってくださいね。 |